ゴミ屋敷問題が長期化し、何度説得や行政指導を繰り返しても改善の兆しが見えない場合、最終的な手段として検討されるのが法的措置です。特に、その物件のオーナーや隣接する土地の所有者にとって、資産価値の低下や実害の発生は看過できない問題となります。こうした局面でどこに相談すべきかといえば、不動産問題や近隣トラブルに精通した弁護士一択となります。弁護士に相談することで、所有権の侵害や人格権の侵害といった法的な構成を立て、ゴミの撤去を求める断行仮処分や、本訴による撤去命令、さらには強制執行といった手続きをどのように進めるべきか、具体的なロードマップを描くことができます。ゴミ屋敷の住人が退去に応じない賃借人である場合には、賃貸借契約の解除と明け渡し訴訟というプロセスが必要になりますが、これらはいずれも厳格な法的手続きを必要とするため、専門家の介在なしには完遂できません。また、弁護士は相手方との交渉も代理で行ってくれるため、直接的な衝突を避けつつ、法的な圧力をかけることが可能になります。相談の際には、これまでの経過や被害の状況を記録した写真、行政からの通知のコピーなどの資料を用意しておくと、スムーズに法的な判断を仰ぐことができます。法テラスを利用すれば、経済的な余裕がない場合でも無料相談を受けることが可能な場合もあります。法的措置は、時間もコストもかかる重い決断ではありますが、無法状態を放置し続けることで生じるさらなる損害を防ぐための、最後の砦です。また、弁護士に相談することは、相手を追い詰めるためだけでなく、法に基づいた適切な解決を図ることで、結果として住人自身の権利も守りつつ問題を終結させることに繋がります。感情的な対立を法という客観的な枠組みに落とし込み、正当な手続きによって空間をリセットする。そのための専門的な知見と戦略を得るために、法律のプロフェッショナルへ相談することは、非常に賢明な判断と言えるでしょう。
法的措置を検討する際の専門家相談