これは、私が実際に経験した、賃貸物件を「ゴミ屋敷」にしてしまい、退去時に「高額請求」に怯えた恐怖の体験談です。私は一人暮らしを始めてから、仕事の忙しさや心の余裕のなさから、徐々に部屋を片付けられなくなり、いつの間にか足の踏み場もないほどのゴミ屋敷と化していました。契約更新の時期が近づき、引っ越しを決意したものの、目の前のゴミ山を見て、退去時の原状回復義務と、それにかかる費用を想像すると、恐怖で震えが止まりませんでした。まず、自分で片付けようと試みましたが、ゴミの量があまりにも多く、悪臭や害虫の発生もひどく、途中で諦めてしまいました。賃貸契約書には「著しい汚損・破損があった場合、修繕費用は借主負担」と明記されており、高額な請求が来ることは避けられないと覚悟しました。思い切って不動産会社に相談すると、やはり「この状態では原状回復費用が相当かかります」と言われ、絶望的な気持ちになりました。藁にもすがる思いで、ゴミ屋敷専門の清掃業者に見積もりを依頼しました。業者の方は、部屋の状況を見て、ゴミの撤去費用、特殊清掃費用、消臭費用、そして壁紙やフローリングの修繕費用まで含めた、想像以上の金額を提示しました。しかし、自分でできることは限られていたため、その業者に依頼するしかありませんでした。清掃作業は数日間にも及び、部屋がきれいになっていく様子を見て、私は安堵と同時に、これまでの自分の生活を深く反省しました。最終的に支払った費用は、敷金だけでは賄えず、多額の追加費用が発生しましたが、それでも、この経験を通じて「二度とゴミ屋敷にはしない」という強い決意を持つことができました。賃貸物件のゴミ屋敷は、原状回復義務という法的責任が伴うため、放置すればするほど高額な費用と精神的な負担が増大します。この体験が、同じような状況にいる人への教訓となれば幸いです。