数多くのゴミ屋敷の現場を再生させてきた清掃会社の代表として、私が最も大切にしているのは、最初にかかってくる一本の電話です。お客様が当社の電話番号をダイヤルし、受話器の向こうで第一声を発するとき、そこには筆舌に尽くしがたい葛藤と、それでも現状を変えたいという切実な願いが込められています。私たちはその「声」の微かな震えから、どれほど長い間お客様が一人で苦しんでこられたのかを察します。そのため、電話応対を行うスタッフには、単なる受注業務としてではなく、カウンセリングのような姿勢で向き合うよう徹底しています。お客様がまず口にするのは「申し訳ない」という言葉や「恥ずかしい」という吐露です。しかし、私たちはそのたびに、こうお答えします。「お電話をくださっただけで、すでに解決への半分以上は終わっていますよ」と。事実、ゴミ屋敷の問題で最も困難なのは、他人に相談するという最初の一歩だからです。電話相談の段階で、私たちは現場の物量や状況を把握するだけでなく、お客様がどのような未来を望んでいるのかを伺います。ただゴミをなくしたいのか、それともかつての美しい書斎を取り戻したいのか。その目的によって、私たちの提案するプランも変わってきます。電話番号を公開している以上、私たちは常に社会的な責任を負っています。最近では匿名での相談や、LINEなどを通じた写真による見積もり依頼も増えていますが、やはり声と声で言葉を交わすことで生まれる信頼関係には代えがたいものがあります。電話一本で、お客様の顔色が、そして人生の色彩が変わり始める瞬間を、私たちは何度も目撃してきました。ゴミ屋敷清掃は、ただの廃棄物処理ではなく、お客様の尊厳を回復させるための事業です。もし、あなたが自分の環境に絶望し、どこにも行き場がないと感じているなら、当社の、あるいは信頼できる他社の電話番号に、ほんの少しの勇気を持ってダイヤルしてみてください。私たちはあなたの過去を裁くためにそこにいるのではありません。あなたの新しい明日を共に作るために、受話器を握って待っています。その通話が終わる頃には、あなたの心に重くのしかかっていた何かが、少しだけ軽くなっていることをお約束します。